矢地と未来が静かに火花
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が27日、都内で開催され、全選手が規定体重をクリア。全12試合が予定通り行われることとなった。
メーンで対戦する矢地祐介と朝倉未来はともに厳しい表情でステージに上がる。先に秤に乗った朝倉は69.85kgでパス。続けて秤に乗った矢地に朝倉が視線を投げたが、矢地は正面を見据え秤に乗る。その後は視線をかわすことはなかった2人だが、フェイストゥフェイスでは静かに火花を散らす。
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「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が27日、都内で開催され、全選手が規定体重をクリア。全12試合が予定通り行われることとなった。
メーンで対戦する矢地祐介と朝倉未来はともに厳しい表情でステージに上がる。先に秤に乗った朝倉は69.85kgでパス。続けて秤に乗った矢地に朝倉が視線を投げたが、矢地は正面を見据え秤に乗る。その後は視線をかわすことはなかった2人だが、フェイストゥフェイスでは静かに火花を散らす。
メーンで矢地祐介vs朝倉未来
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日会見が7月26日、都内で開催された。
メーンで朝倉未来と対戦する矢地祐介はコンディションについては「絶好調」と笑顔を見せたが、対戦相手の朝倉については「最近勢いに乗っている選手という印象」とそっけない。
試合については「完膚なきまでに叩き潰す。レベルの違いを見せつけるというイメージで生活している」と話した。
矢地は現在、2連敗中なのだが「2連敗してすべてを見つめ直しているなかで、この試合が決まって、さらにクオリティーを上げざるを得ないいいきっかけになった。試合がない期間にひとつひとつレベルアップできたので、すごい自信があるし、どれだけ成長した姿を見せられるのか自分でも楽しみ」という。
今回の試合にあたっては階級差がたびたび話題となるのだが本人としては「そこまで戻すタイプじゃない。70kgでも、世界の相手と組み合っても組み負けたことはない」としたうえで「やっぱり70kgでやらなかったほうが良かったと、みんなも本人(未来)も思うと思う」と話した。
「ライト級GPのことは頭にない」
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に出場する矢地祐介が7月22日、都内で公開練習を行った。
矢地はメーンで朝倉未来と対戦する。
2人は対戦が発表された6月の神戸大会のリング上からコメントで火花を散らし、RIZINのオリジナルドキュメンタリー番組「RIZIN CONFESSIONS」や雑誌のインタビューでもエスカレート。
7月8日に行われた会見では矢地が最後の2ショットでのフォトセッションを拒否し会場を後にするといった事態に発展していた。
矢地はこの日は2分間のミット打ちを披露した。
その後に行われた会見では先日の会見よりは柔和な表情を見せた矢地。
現在のコンディションについては「絶好調。体重もバッチリ。精神的にも肉体的にも日曜日には100%に持って行けるコンディション」と話した。
今回の試合は矢地にとっては事実上、ライト級GPへの出場をかけた試合という意味合いもあるのだが「ほとんど頭にない。結果を出さなければ出られないのは当たり前。出たい気持ちはあるが、まずは目前の相手を叩き潰してそこから考えようという感じ。後のことは何も考えていない」という。
メーン前には“バンタム級四天王”の2試合をラインアップ
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の試合順が7月18日、発表された。
メーンは矢地祐介vs朝倉未来。その前に“バンタム級四天王”の2試合「石渡伸太郎vs佐々木憂流迦」「元谷友貴vs扇久保博正」がラインアップされた。
オープニングマッチはキックボクシングルールの「渡部太基vs Hideki」となり、その後、「KINGレイナvsステファニー・エッガー」「ハム・ソヒvs前澤智」の女子2試合が続く。
休憩前の第5~7試合にはライト級GPの査定マッチの意味合いもある「ホベルト・サトシ・ソウザvs廣田瑞人」「川尻達也vsアリ・アブドゥルカリコフ」「北岡悟vsジョニー・ケース」の3試合が並んだ。
「矢地選手のことはもう丸裸にできている」
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のメーンで矢地祐介と対戦する朝倉未来が7月16日、東京都内で公開練習を行った。
この日は弟の海がミットを持ち、3分間のミット打ち。サウスポー、オーソドックスと変化しながら、コンビネーションもまじえ多彩な重いパンチを打ち込んだ。
朝倉はRIZINに参戦し、ほぼ1年。今回のメーン出場については練習後の会見で「想定していなかった。早かったですね」としつつ「(メーンだからといって)特になにもない。試合を盛り上げるだけ。1試合目でもメーンでもそれは関係ない」と話した。
朝倉は試合にあたっては綿密な戦略を練って臨むことはすっかり知られるところとなっているが、今回も「いつも通り相手を研究して、相手の癖に合わせる練習はしているが、それ以外は普通の練習。矢地選手のことはもう丸裸にできている」とのこと。そして矢地の弱点について「打撃の余裕がない。待てないのとフェイントに対しても大きいリアクションしか返せない」などと話した。
「RIZIN.17」での矢地祐介vs朝倉未来について「過酷で冷徹な現実」と解説
元総合格闘家で、総合格闘技イベント「RIZIN」で解説を務める髙田延彦が元衆議院議員で弁護士の横粂勝仁氏とともにMCを務めるインターネット配信番組『髙田横粂の世相談義』( https://www.youtube.com/channel/UC6pk9bSToNFTW8ehb5TXeYA )で「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で行われる「矢地祐介vs朝倉未来」について語った。
髙田は同大会で最も注目されているカードとしてこの2人の対戦を挙げ「未来選手が出てくるまでは矢地選手が日本の中量級を背負って立つといわれていたが、現在2連敗。そのさなかに未来選手が試合内容はもちろん、試合前後のコメント、そしてその生き方で見る側の心をつかんだ。これからこの階級、ライト級GPが予定されているので、生き残りをかけた戦いになる」などと解説した。
そして矢地については「GP出場当確だった男が地獄に落ちる可能性もある」、未来については「彼がいないと集客にも響くんじゃないかというくらい影響力がある」などと現在2人が置かれた状況を説明。そのうえで「矢地はルイス・グスタボとジョニー・ケースに敗れている。未来はグスタポに勝った。矢地が汚名返上してまた主役に躍り出るには未来を倒すのが一番早い」と矢地側の視点からこの試合の意味を語った。そして「互いにこの半年から1年において転機になる大きな試合」と話し「見ている側としては、これだけ言葉でばちばちぶつかりあった2人がどれだけ自分のプライドを見せることができるか。過酷で冷徹な現実。間違いなく白黒が付く」などと2人のぶつかり合いに期待した。
矢地はいつもの“ヤッチくんポーズ“もなし
RIZINが7月8日、都内で会見を開き「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のメーンで対戦する矢地祐介と朝倉未来が登壇した。
2人は「RIZIN.16」のリング上での対戦発表時のやり取りを皮切りに雑誌でのインタビュー、SNS上、5日に配信された「RIZIN CONFESSIONS」と静かに舌戦を繰り広げていたことから、この日の対面に注目が集まっていた。
最近ではYouTuberとしても活躍中の朝倉が「ごきげんよう。陰キャの朝倉です。相手は空気読む、読まないとか、わけ分からないことを言ってるけど、空気を読んでも読まなくても、俺とやれば盛り上がるんで、足を運んで、覚悟を見てくれればうれしいです」と挨拶。
対して矢地は「KAMIOGEでもCONFESSIONでも散々話してきたので、特に言うことはないっすね。しっかり相手を叩き潰して結果を出すだけだと思います。応援よろしくお願いします」と言葉少な。
矢地はこの日はサングラス姿で登場。いつもの笑顔もなければ“ヤッチくんポーズ“もなし。質疑応答でも「今はもう喋ることも、喋れることもないですかね」とそっけない。髪の毛について質問が飛んだときも無言を貫くなど、終始ピリピリムード。試合後のツーショット撮影も拒否し早々に引き揚げた。
未来が「俺が勝ったら68キロでトーナメント開いてください」
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の対戦カードが6月2日、「RIZIN.16」が開催された兵庫・神戸ワールド記念ホールのリング上から発表された。
矢地祐介と朝倉未来の中量級再注目の一戦が行われる。
この日リングに上がった2人は視線を合わせることこそなかったが、コメントでは早くも火花を散らす。
まず朝倉が「この試合のオファーが来たときはあまり乗り気じゃなかった。俺にはメリットがないし。俺はもともと66キロの選手で相手は70キロの選手。なので間を取って68でやろうと打診したんですが、相手が頑なに拒んだんで、じゃあ俺が上げてやってやろうじゃないかと。ただライト級トーナメントには出るかは分かりません。この試合で俺が勝ったら68キロでトーナメント開いてください。どうですか? 俺がトーナメントに出るの、見たいでしょ。あとこの試合、メインでお願いします」と格上アピール。
対して矢地は「そのうちやるんだろうと思っていたが、ついに時が来たな、と。夏の一番暑い時期に、日本人同士の対決がいっぱいあるなかで戦えるのは光栄。俺と戦うのにメリットがないって言ってますが、2連敗中の俺が言うのもなんですが、階級が下で大した選手ともやってない相手とやる俺のほうがメリットないと思っている。日本の中量級のトップは、世界に立ち向かっていくのはどっちなんだということをはっきりさせたい。68キロ云々って言ってますが、2連敗中の俺が言うのもなんですが、負けた奴に未来はないので、俺に勝ってから言ってくれ、と言いたい」と応戦した。
また61kg契約で「元谷友貴vs扇久保博正」「石渡伸太郎vs佐々木憂流迦」の2試合が行われることも発表された。 元谷、扇久保、石渡はバンタム級王者・堀口恭司に敗れ、リベンジを虎視眈々と狙い、佐々木は堀口の首を狙ってUFCからRIZINへ戦いの場を移したという経緯があるだけに、見どころの多い2試合となる。
この日は合わせて「RIZIN.18」へのマルコス・ヨシオ・ソウザの参戦が発表された。マルコス・ヨシオ・ソウザは、RIZIN.15初参戦で勝利を収めたホベルト・サトシ・ソウザの実兄。
クルックシャンクも一本負け
「RIZIN.14」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で8月の名古屋大会でRIZIN初黒星を喫した矢地祐介が再起戦に臨んだが、2R4分47秒、TKO、ドクターストップによるTKO負け。まさかの2連敗となった。
矢地はRIZIN初参戦のジョニー・ケースを相手に自分の距離で戦うことができず、1R序盤から強烈なパンチを被弾。右ストレートで右目を大きくはらしてしまう。徐々に盛り返す矢地だったが、2Rにはパンチで右目じりをカット。ドクターのチェックが入り、そのままストップがかかりTKO負けを喫してしまった。
2019年に開催予定のライト級GPの日本人エースと目されていた矢地だがこれで2連敗となった。
この日はライト級GPの査定試合ともいえるカードが午前中に開催された「RIZIN 平成最後のやれんのか!」も合わせ4試合が行われたのだが、大尊伸光がトフィック・ムサエフに2RTKO負け、常連のダロン・クルックシャンクがダミアン・ブラウンに1Rに一本負けを喫した。
「やれんのか!」では北岡悟が川尻達也との接戦を制し存在感を示した。
矢地「打撃の攻防にはなると思うので、最終的にしっかりKOできたら」
「RIZIN.14」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日会見が12月29日、東京都内で開催された。
8月大会のメーンでRIZIN初黒星を喫し再起戦に臨む矢地祐介は黒いキャップをかぶり登場した。
敗戦時のパンチを打った後に髪をかき上げるしぐさがバラエティー番組でも取り上げられるなどクローズアップされ、カード発表会見では髙田延彦統括本部長に断髪を進められるなど試合とは別な形でその動向が注目されていた。
後ろ髪はあるもののキャップは割とぴったりめ。体調とメンタルと髪型の調子を問われると「調子はメンタルも体も絶好調。いいキャンプもできたし体重調整もうまくいったし、完璧っすね髪の毛はなるべく隠すように言われていて、明日のお楽しみ」と話すにとどめた。
試合に関しては「相手(ジョニー・ケース)は打撃が好きな感じ。なんでもできるだろうし。UFCで勝ち越しているので、強い選手ですよね。ただ、対戦映像などを見ても特に恐れることもなくて、チームで話し合って、こうすればいけるという明確な試合のゲームメイクが作れたので、それを実行するだけ。打撃好きな選手なんで、打撃の攻防にはなると思うので、最終的にしっかりKOできたらと思います」と話した。
来年開催されるライト級GPの中心となることが期待されるが「誰が来るか知らないけど、もしベラトールの選手が参戦してくるなら、ベラトールの選手とやりたい。一番強い選手と1回戦からやりたい」と話した。
8月のKO負けも完全払拭
「RIZIN.14」(12月31日、埼玉・スーパーアリーナ)に出場する矢地祐介が12月14日、東京都内で公開練習を行った。
矢地は8月の名古屋大会でルイス・グスタボにKO負け。しかし練習後の会見で「絶好調。6週間くらい休んだんでダメージも抜けている」と言うようにこの日は2分間のシャドーを行ったのだが、いつにも増して軽快な動きを見せた。
会見ではその敗戦を振り返り「切り替えるも何も、前に進むしかない。負けについては良くも悪くも深く考えていない。弱いから負けた。自分はまだ完成形ではないし、このままでは負けるとは思っていた。そういう意味ではいい経験になった。やらなきゃいけないことがあるのは分かっていたが、なあなあになっていた部分はあったので、本腰を入れてしっかり見つめ直して取り組もうと思うきっかけになった」と前向きにとらえた。