都知事選出馬に意欲を見せていた俳優の石田純一が11日、都内にて会見を開き、出馬を断念すると明らかにした。
断念した理由については「出馬する場合、メディアのルールとして露出の差し替えなどをお願いしなければならず、そのタイムリミットが11日の昼でした」と説明。第三者を通じてやりとりをしていた民進党の返答は「ちょっと待ってほしいとのことだった。自分としてはその時点が限界でしたので」と、統一候補として出馬する確約を得られず、断念を決めたと明かした。妻でプロゴルファーの東尾理子に伝えたところ「分かりました、との返事でした。意訳すると“自業自得だね”ということだと思う」と苦笑しつつ「本当に心配をかけたと思う」と家族を思いやった。
今回、足りなかったものはとの記者からの質問に「用意周到な準備ですかね」と石田。「残念な結果にはなったが、野党統一候補という流れができたなら、騒動を起こしただけで引っ込むのかと言われるかもしれませんが、一つの役にはなったのかなと思う」と語り、さらに今後について「日程が決まっているものなら準備はできると思う。さすがに1カ月後に衆院選があっても間に合わないと思うが」と再挑戦の可能性も示唆した。また新都知事に望むことは、との質問に石田は待機児童や格差の問題にも触れ「多くの人に優しい政治をお願いしたい」と語った。
統一候補対抗馬とされていた元経済産業省官僚の古賀茂明氏にエールを送った石田だが、その後、古賀は出馬を見送り民進党はジャーナリストの鳥越俊太郎に出馬を要請したと報じられている。