映画『俺はまだ本気出してないだけ』の公開直前プレミア試写会が10日、都内にて行われ、主演の堤真一と、共演の橋本愛、山田孝之、蛭子能収、福田雄一監督、原作者の青野春秋氏が登壇した。
同作は堤演じる42歳でバツイチ・子持ち・失業中の中年男が、突然漫画家を目指す騒動を描くコメディーで、『コドモ警察』『HK/変態仮面』などの話題作で注目を集める福田監督の最新作。原作の主人公からはルックスやイメージの程遠い堤が、かつてない"ダメっぷり"を披露することも話題となっている。
堤は「原作ファンには申し訳ないんですが、青野先生が、原作と似たキャスティングでの映画化を断り続けていて、僕でということでOKを出されたんです。だから僕ではなく、先生のせいなんです」と、謝罪モードであいさつし、会場の笑いをさそった。
また本作には、先日行われた『AKB48 32ndシングル選抜総選挙』で1位を獲得した指原莉乃が編集者役で出演。実は指原のシーンが撮影されたのは、昨年の恋愛報道のわずか3日後だったという。福田監督は「プロデューサーから『指原さんがAKBをクビになりました』ってメールがありまして(笑)。でも本人が芸能界に残るならやってほしい、と伝えたんです」と明かし、それからおよそ1年後、映画公開直前のセンター獲得という大復活に「いいタイミングですね(笑)」とニッコリ。撮影当日は「多分、本人も寝てなかったんだと思うんですけど、顔がパンパンにはれていて"いつも以上にブスだな~"と思いました。堤さんも"本当にアイドル!?"って(笑)」と振り返ると、堤も「事務所の人かと思いました(笑)」。さらに「現場で彼女に、堤さんとのシーンがあるけど大丈夫かと聞いたら『頑張ります!...で、堤さんって誰ですか?』って言ったんですよ(笑)」と、指原の"大物ぶり"を暴露し、会場を爆笑させた。
本作は7月18日よりカナダ・モントリオールで行われる『ファンタジア国際映画祭』でも上映予定。6月15日から新宿ピカデリー他にて全国公開。