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若井おさむ | TOKYO HEADLINE
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鳳恵弥 舞台『こと〜築地寿司物語〜』で日本初の女板前の主人公を演じる

2017.02.10 Vol.684

 築地の老舗寿司店である「築地玉寿司」の2代目店主にして日本初の女板前、中野里ことさんをモデルとする舞台『こと?築地寿司物語?』が2月23日から上演が始まる。主役の「こと」を演じるのは元・準ミスインターナショナルでモデル、女優としても活躍中の鳳恵弥。

「ことさんは一言で言うと強い女性だったんでしょうが、男勝りというわけではなく、恥じらい、子供たちへの愛情、他人を思いやる気持ちといった女性らしさがあったからこその強さを持った女性。そんなことさんの生き方を通して、玉寿司ののれんを守るということがどれだけ大変だったかとか、みんなにとって大事だったのかといったことが、しっかり伝わる作品になっています」

 脚本が人気脚本家の江頭美智留氏。そして演出に唐十郎の愛弟子、中野敦之氏。

「中野さんは江頭先生からの台本を受け取って熟読していく中で、ことさんはもちろん、出てくる女性のすべてがさまざまな女性の強さを見事に描き出していると本読みの中で台本解説をして下さいましたが、稽古が進んでいく中でそれぞれの役者がまさにその女性の強さを体現していくのが伝わってきます」

 この鳳、準ミスインターナショナル後に「北区つかこうへい劇団」に入団。現在も「年間4本以上は出ています」という。

「舞台は子供のころから好きで、ミスインターナショナルは女優になるための登龍門的なものと考えていたんです。最初はモデルのお仕事が多かったんですが、“自分がやりたかったのはこれではないな”と思っていたところで、ドラマでご一緒した俳優さんにワークショップに誘っていただいて、そこから舞台にのめり込んでいっちゃった。周りからは猛反対を食らいました(笑)」

 本紙的にはウェブで人生相談コラムを連載中の黒田勇樹との絡みも気になるところなのだが…。

「黒田さんは敵役なので結構からんでいます。芸歴としては大先輩なので“黒田先輩の胸を借りて”という感じなんですが、板の上に乗ったらそんなことは関係ないのでばちばちやらせていただいています」

 共演に鳳とは10年振りの共演となるNMB48の市川美織、ガンダム芸人の若井おさむら興味深い名前が並ぶが「若井さんの例のやつもあるかも知れません」という。そんなところもちょっと楽しみだ。

黒田勇樹出演の舞台『こと〜築地寿司物語〜』が来年2月に上演

2016.11.01 Vol.677

 本紙コラムニストのが出演する舞台『こと?築地寿司物語?』(2017年2月23?26日、東京・築地本願寺 ブディストホール)の制作発表会が11月1日、築地の築地玉寿司で開催された。
 この作品は築地に、今年で4代93年続く老舗の寿司屋「築地玉寿司」の2代目である中野里ことさんを主人公とする物語。
 ことさんは日本で初めての女板前とされ、戦後の一番厳しい時代に暖簾を守った築地玉寿司の礎を築いた人物。
 物語ではそんなことさんを通じて、明治の女性のたくましさや古き良き日本の姿、そして継続・継承することの大事さや難しさ、さまざまな形の愛情とその力などを描く。
 
 築地玉寿司4代目の中野里陽平氏の原案・監修のもと、ドラマ『ナースのお仕事』『ごくせん』などの人気脚本家・江頭美智留氏が脚本を手がけ、唐十郎が唯一育てた演出家である中野敦之氏が演出を担当。ポスタービジュアルに漫画『Dr.コトー診療所』の山田貴敏氏と豪華なスタッフが揃った。

 この日の会見には主役の「中倉こと」を演じる鳳恵弥ら主要キャストも参加。
 鳳は「私自身、飲食店の娘として生まれ、両親が働いていたので祖父母に育てられた。祖父母には古い歴史とか、日本人の持っている誇り高さを教えられた気がする。ことさんはいろんな逆境に耐えて戦時中を生きぬいた。それも笑顔で、強くたくましく。その役をやるにはまだ距離があると思うが、役者というものはその役を反映して、鏡のように映し出すものでなければいけないと思っているので、しっかりと稽古場で役に、作品に磨きをかけていきたい。それを見て、築地の方々が懐かしんでいただけるような作品になればと思っています」と話した。

 玉寿司のライバル店の2代目店主で、なにかとことに嫌がらせをする「遠藤清」役の黒田は「女性を描く中では、対比する男性というものが時代には必ずいると思うので、お寿司で言えばガリのような役。ピリッと締める役ができればと思う」と話した。

 寿司職人を演じる黒田、IKKAN、若井おさむらには中野里氏から「それぞれの個性を出してもらえればいい。昔の板前さんってけっこう荒くて、乱暴だったりする。そこも板前の世界だったかなって思うので、思う存分自分の荒さなんかをどんどん出してもらえれば。あんまりきれいな感じじゃなくていいのかなと思います」と板前の心得が示された。
 上演期間中、築地玉寿司では特別メニューの「栄蔵握り」と「こと御膳」が用意されるという。芝居が終わった後に舞台の話をしながらつまむ寿司はいつもと違った味がするかもしれない。

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