プロフェッショナル修斗公式戦「MOBSTYLES Presents『FIGHT&MOSH』」( 4月23日、千葉・舞浜アンフィシアター)のメーンで行われた修斗世界バンタム級タイトルマッチで、挑戦者の扇久保博正が王者・菅原雅顕を5R4分48秒、フロントチョークで絞め落としTKO勝ち。第6代王者に輝いた。扇久保はフェザー級との2階級制覇となった。過去に2階級を制したのはマモルだけ。史上2人目の快挙。
試合は扇久保がラウンドの序盤から左のミドル、ハイキックといった打撃で先手を取り、菅原の打撃に合わせタックルでテイクダウンを奪うとポジションをキープ。パウンド、ヒジで削り、肩固めやフロントチョークで一本を狙うという展開に。しかし菅原も必死のディフェンスで決めさせない。判定決着かと思われた5R終盤、パウンド、鉄槌から逃れようと菅原が体を起こしたタイミングで扇久保ががっちりフロントチョークに取り、絞めあげると菅原が失神。きっちり一本勝ちを決めた。
試合後、扇久保が「今日はちょっと強すぎてつまらなかったと思うけど、前田選手とかいろいろいますが、全員かかってこい!」とアピール。すると、この日ランボー宏輔に2R2分43秒、スリーパーホールドで一本勝ちした前田吉朗が現れ、「おめでとう。お前の挑戦受けたる」と挑発。挑戦者側の思わぬ切り返しに、やや戸惑った扇久保だったが「どっからでもかかってこいや!」と返答。前田は「次は前田と扇久保の世界戦でよろしいか?」とファンにアピールした。
試合後のマイクでは前田に持って行かれた感のある扇久保だったが、試合後の会見では「防衛戦の相手は前田選手しかいないが僕には勝てない。2Rで仕留めます」と、話した。
菅原雅顕 タグーの記事一覧
Abema TVで修斗4・23舞浜大会を無料でLIVE配信。解説に佐藤ルミナと川畑要
プロフェッショナル修斗公式戦「MOBSTYLES Presents『FIGHT&MOSH』」( 4月23日、千葉・舞浜アンフィシアター)の前日計量が22日、都内で行われ、全選手が規定体重をパスした。
この日は計量と合わせて会見が開かれ、同大会が「Abema TV」で完全無料でLIVE配信されることが発表された。
「Abema TV」はサイバーエージェントとテレビ朝日が“無料で楽しめるインターネットテレビ局”というコンセプトで展開する新しい動画サービス。
今月11日に開局し、1日1000万視聴を記録するなど好調な滑り出しを見せているという。なかでも格闘技については、「格闘技はスマートフォンと親和性が高い」ということもあり、これまでにもK-1、Krush、アジア最大の格闘技団体ともいわれるONE Championshipなどがラインアップされていた
修斗は先日「UFC FIGHT PASS」での配信開始を発表したばかり。それに続く発表に舞浜大会の主催者で修斗公式戦を多く主催するサステインの坂本一弘代表は「修斗は地方にも選手がおり、北海道から沖縄までアマチュア大会を開催している。MMAファンの皆様がライブで試合を見られるというのは非常に画期的だと思う」と話した。
舞浜大会は王者・菅原雅顕に扇久保博正が挑む世界バンタム級チャンピオンシップと松本光史vs川名雄生で行われる世界ウェルター級チャンピオン決定戦の2つの世界戦が行われる。またノンタイトルながら世界ライト級王者の斎藤裕、そして宇野薫、前田吉朗といった人気選手も出場。解説席には環太平洋初代ライト級王者の佐藤ルミナ氏と格闘技に造詣が深いケミストリーの川畑要を迎えるなど、ケージ上もケージ下も豪華な顔ぶれとなっている。
修斗 4・23舞浜で菅原vs扇久保、前田vsランボー
プロフェッショナル修斗公式戦(11日、東京・後楽園ホール)で、今年上半期のビッグマッチとなる舞浜アンフィシアター大会(4月23日)の開催が発表された。
昨年9月に「VTJ 7th」を開催した同会場だが、今回はケージで修斗公式戦を行う。
この日は王者・菅原雅顕に扇久保博正が挑戦する世界バンタム級タイトルマッチと、元フェザー級キング・オブ・パンクラシストで元DEEPバンタム級王者の前田吉朗vsランボー宏輔というバンタム級の2試合が発表された。
フェザー級との修斗2階級制覇を狙う扇久保が「2R以内に仕留めます」と宣言すれば、菅原は「2R以内にやられないように。扇久保選手のほうが格上。自分はそういう相手とのほうがいい試合をすることが多い」と切り返した。
VTJ 7th 修斗王者・菅原がパンクラス王者・清水に判定勝ち
総合格闘技イベント『VTJ 7th』が13日、千葉・舞浜アンフィシアターで開催された。
メーンでは修斗とパンクラスの現役王者同士が対戦。修斗世界バンタム級王者の菅原雅顕が2-1の判定でスーパフライ級キングオブパンクラシスとの清水清隆を破った。
菅原は苦節10年、今年の5月に神酒龍一を破り世界のベルトを巻いた苦労人。清水は2010年にベルトを巻いて以来6度の防衛を重ねる、パンクラス軽量級の絶対王者。
2012年に対戦したことがあり、そのときは清水がテイクダウンでポイントを重ね、判定勝利を収めている。
前回の対戦は打撃の菅原vs組み技の清水という図式だった。しかし菅原は課題だったテイクダウンディフェンスを克服することでここまで上がって来ており、清水もジムを移籍後は打撃の技術も飛躍的に向上するなど、ともに3年前から大きな進化を遂げての再会となった。
1Rは清水の打撃のほうがむしろ目立つ展開。動きの硬い菅原はパンチからのタックルでテイクダウンを許してしまう。すぐに立ち上がり、打撃での局面打開を図るが、ケージでの経験が浅い菅原はプレッシャーをかけるものの、フットワークを使って距離を取る清水をとらえきれない。
しかし2Rに入って硬さの取れた菅原が徐々に距離を詰め始め、カウンターの右フックでダウンさせるとパウンドのラッシュで清水を追い込む。なんとか片足タックルでしのいだ清水。その後もタックルを仕掛ける清水だが、菅原は潰してバックを取りスリーパーを狙うなど、3年前にはなかった引き出しを見せる。しかし清水も右フック一発で菅原からダウンを奪うなど、ともに3年前の自分とは違う姿を相手に見せつけた。
2・11修斗 菅原がランボー破り5・3大会で”約束の”神酒戦実現
プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.18」が11日、東京・新宿FACEで開催され、メーンで行われた「修斗世界バンタム級挑戦者決定戦」で菅原雅顕がランボー宏輔を3R4分6秒、スリーパーホールドで下し、神酒龍一への挑戦権を獲得した。
菅原とランボーは2013年9月に対戦し、ランボーが判定勝利を収めている。その後ランボーは連勝を重ね、昨年はOFCに参戦。後にフライ級王者となるアドリアーノ・モライシュと好勝負を繰り広げ、今回は国内復帰戦。菅原は昨年中盤から、1RKOで2連勝と覚醒。この日のチャンスをつかんだ。
試合はランボーが左右のローキックでペースをつかむ。菅原は1Rから足が流れる場面も見られるなど、ローを警戒しなかなか踏み込めず、パンチを放つもののダメージを与えられない。しかし2R以降、菅原のパンチが当たり始めるとランボーも呼応。ともに出血で中断するほどの激しい打撃戦に移行した。時折パンチからタックルでテイクダウンを狙うランボーだったが、菅原はそれを許さない。3Rも激しい打撃戦を展開。中盤、ランボーが組み付きコーナに押し込みテイクダウンを狙うが、菅原は振りほどく。体が離れた瞬間、ランボーが踏み込んで右ストレートを放つが空振り、バランスを崩したところ、菅原がバックを取ってスリーパーホールド。がっちり決まって、ランボーは無念のタップ。菅原が一本勝ち。
試合後、王者の神酒が侍スタイルでリングに上がり、「ああいうごちゃごちゃした試合をやるようでは、自分とは差があると思います」と一刀両断した後に、「ささやかなお祝いと宣戦布告です」と菅原に花束を手渡した。その花束はヒヤシンスで神酒曰く「花言葉は“勝負”です」とのこと。
菅原は「あと2カ月、きっちり仕上げてタイトル戦に望みたい。覚えているかな? “今度戦う時はタイトルマッチがいいな”って言ってたこと。ちょっと俺がもたついて遅れちゃったけど、約束を果たせることができたんで、タイトルマッチよろしくお願いします」と応えた。
この2人は過去に2度戦い1勝1敗。5月3日の後楽園ホール大会で行われるタイトル戦が文字通りの決着戦となる。
またこの日は4月18日の新宿FAC大会で予定されていた環太平洋ウェルター級王者・太尊伸光の初防衛戦の相手に松本光史が決まったことが発表された。
ベルト奪取後、久々の試合となる太尊は「2カ月後、松本君はこのマットにキスすることになる。このベルトを獲ってから彼女もできてリア充になった。でもベッド…いやリングの上では猛獣になってやるのでよろしくな」とのこと。