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落語 | TOKYO HEADLINE - Part 3
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【江戸瓦版的落語案内】船徳(ふなとく)

2018.10.01 Vol.710

 親元を勘当された若旦那の徳兵衛。今は、柳橋の船宿の大枡の二階に居候の身。そんなある日2階の部屋から見た船頭のイナセな姿に憧れて、自分も船頭になりたいと言い出した。親方は若旦那にはそんな力仕事は無理だ止めたが、どうしてもやると言ってきかない。

 そのうち勝手に船頭たちを集めて、「これからは俺の事を“徳”って呼んどくれ」と宣言し、晴れて(?)船頭の仲間入り。浅草寺の御縁日、四万六千日は、暑さの盛り。歩いて参詣するのも辛いと、客が次々にやって来て、ベテランの船頭たちは出払ってしまった。そこへ来たのが、なじみの客。連れを伴い、浅草の大桟橋まで頼みたいという。

 しかし、船頭が1人もいないと船宿の女房が丁重に断っていると、客が柱に寄りかかり居眠りをしていた徳兵衛に目を付けた。「なんだ、一人若い衆がいるじゃないか」。「あれは…その…違うんでございます」と何とか断ろうとする女房を振り切り、直接声を掛けた。待ってましたと徳兵衛、大張り切り。心配する女房に「なーに、今回は大丈夫ですよ。前みたいにお客さんを川へ落としたりしませんから。行ってきまーす」「おいおい、大丈夫か」客の連れは不安げ。その予感は的中し、舟は進まず、同じところをグルグルと回っている。かと思えば、座っていられないほどの大きな揺れ。「ちょ、ちょ、船頭さん、なんだか端に寄ってくようだけど…」

 ついに舟は石垣にピタッとくっついてしまった。「お客さん、すいません。そのオタクの持っているソレ、そのこうもり傘で、石垣を突いてくれますかね。いや、棹を落としちまって」。言われる通り傘で石垣を突いたはいいが、挟まったままで取れなくなってしまった。「ちょっと、船頭さん戻って下さい。傘を取りたいので」「いやー、二度とは戻れません」。その後も棹がない舟は川に流されるまま、「お客さん、向こうから舟が来たら自分でよけて下さい」「おいおい、どうやってよけるんだ」。

 そんなこんなで疲労困憊の3人。ようやく目的地の大桟橋が見えてきた。あと一息と思ったが、何せ棹がない。舟は浅瀬に乗り上げてしまった。「こうなりゃ、しょうがない」と客が連れを背負い水の中を歩き、なんとか岸へたどり着いた。客は振り返り「おい、若い衆、お前は大丈夫か?」「お客さん、お上がりになりましたら、船頭を一人雇って下さい」

豪華出演者が六本木をお江戸に変える一週間「お江戸@ハート幕末太陽傳の巻」

2018.09.13 Vol.710

 天才映画監督、川島雄三生誕百年を記念し開催される同企画。「幕末太陽傳」は川島監督の代表作であり、数々の古典落語のストーリーがコラージュされている。今回、同作品にリスペクトを込め、人気の落語家や講談師らが作品に出てくる落語の演目を上演。ハイライトシーンの映像とともに昭和の名作映画を語る。司会の寒空はだかと坂本頼光のマニアックなトークもお楽しみ!

Presented by 日活「お江戸@ハート幕末太陽傳の巻」
【出演】柳家喬太郎、春風亭一之輔、桃月庵白酒、神田松之丞、立川志らく、高田文夫、松村邦洋、立川志らら、橘家文蔵、柳家わさび、寒空はだか、坂本頼光
【日時】10月29日(月)〜11月4日(日)
【時間】昼の部14時〜(最終日は12時〜)、夜の部19時〜(最終日は17時〜)
【会場】六本木俳優座劇場(六本木)
【料金】全席指定 4800円※プレゼント付
【公式HP】http://oedo-heart.com/

【江戸瓦版的落語案内】柳田格之進(やなぎだかくのしん)

2018.08.31 Vol.709

 落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

遅咲きの真打の10年の軌跡がここに!立川生志独演会「真打昇進10周年記念特別興行〜ひとりぶたSpecial」

2018.08.17 Vol.709

 2008年、入門20年目にして落語立川流の真打に昇進した立川生志。遅咲きのようだが、その実力は前座時代から折り紙付き。20年かかったのは、師匠・談志の厳しい真打昇進試験にパスできなかったから。それは談志の生志への期待の表れでもあった。今回の独演会のゲストには、大人気の落語家がそろい踏み。その人望の厚さも長い二つ目時代があったから。彼らとのにぎやかな高座に期待大だ。

【江戸瓦版的落語案内】御神酒徳利(おみきどっくり)

2018.08.02 Vol.708

 落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

【お笑い】百栄の好奇心が止まらない!?

2018.07.13 Vol.708

春風亭百栄 独演会「古典新作ラララ好奇心」

おかっぱ頭(最近は時々パーマヘアも)、気だるい喋り、ピンクの着物、百栄(ももえ)という名前。すべてがいわゆる噺家っぽくない春風亭百栄の独演会。古典新作とあるように、どうやら両方やるらしい。百栄が演じると古典もまた不思議ワールド。それが新作ともなると、時に客席から悲鳴が上がることも。しかし、それがまたクセになるからやっかいだ。百栄が放つ投げキッス(「キッス研究会」より)を、もっと頂戴と催促している自分がいる。シュールでカオス、でも単純に面白い百栄の高座。ゲストは四十路チアガール(?)集団Curious*というマニアックぶり。お盆前のひと時、怖いもの見たさで足を運んでみては?

春風亭百栄 独演会「古典新作ラララ好奇心」
【出演】春風亭百栄、ゲスト= Curious*(キュリアス)
【日時】8月4日(土)17時〜
【会場】東京芸術劇場 シアターウエスト(池袋)
【料金】全席指定 3600円
【問い合わせ】夢空間(TEL:03-5785-0380)

【江戸瓦版的落語案内】馬のす(うまのす)

2018.06.29 Vol.707

 落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

【お笑い】滑稽噺から人情噺までたっぷり魅せます!

2018.06.14 Vol.707

柳家さん喬独演会

 ニコニコとした笑顔が福々しい柳家さん喬。時にエキセントリックな芸を見せる柳家喬太郎の師匠とは思えない、正統派古典落語の語り手である。軽い滑稽話から、古典の大作まで演じ分ける力量はさすがの貫禄。さん喬の落語には情があり、華があり、品がある。そこに江戸の風景と登場人物の感情が織り込まれ、観客はその世界にグイグイと引き込まれる。気が付くとかなりの時間が経っていたことに驚かされることもしばしば。情緒たっぷりのさん喬劇場へようこそ。

柳家さん喬独演会
【出演】柳家さん喬ほか、ゲスト=宝井琴梅
【日時】6月23日(土)14時〜、18時〜
【会場】三鷹市芸術文化センター 星のホール(三鷹)
【料金】全席指定一般3000円、学生2000円、高校生以下1000円
【問い合わせ】三鷹市芸術文化センター(TEL:0422-47-5122)

【江戸瓦版的落語案内】中村仲蔵(なかむらなかぞう)

2018.06.05 Vol.706

 落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

【インタビュー】イケメン落語家のスーパーユニット RAKUGOKA★5 「目標は紅白出場」

2018.05.28 Vol.706

 空前の落語ブームが到来し、都内で開催される落語会は毎月1000を超えるという。そのブームの一端を担っているのが、いわゆる“イケメン”落語家たち。中でも人気の5人の若手落語家がユニットを結成、CDを発売した。今までにない新しい試みだという落語と音楽の融合とは? メンバー3人とプロデューサー・新田一郎氏に聞いた。

テレビの“ガッテンおじさん”の名人芸をとくとご覧あれ!

2018.05.17 Vol.706

赤坂ACTシアタープロデュース“志の輔らくご”

 今、日本で一番チケットの取れない落語家と言っても過言ではない立川志の輔。お茶の間では“ガッテンおじさん”と親しまれているが、黒の紋付き袴で古典を語る姿はまるで別人。いったん噺に入ると、そこには江戸の風景が広がり、名人芸に鳥肌が立つほど。赤坂ACTシアターの独演会「志の輔らくご」は、今年で10周年。今回の「大忠臣蔵〜仮名手本忠臣蔵のすべて〜」「中村仲蔵」は古典で、しかも超大作。新作も素晴らしいが、古典も緩急自在に演じるのが志の輔の最大の魅力だ。どんなに軽やかな新作も重厚な古典も、その話芸で会場にいる人をたちまち魅了してしまう。そんな志の輔の真髄にぜひ触れてみて!

赤坂ACTシアタープロデュース“志の輔らくご”
【出演】立川志の輔【日時】5月24日(木)〜27日(日)(24、25日:18時30分〜/26、27日:14時30分〜【会場】赤阪ACTシアター(赤坂)【料金】5500円【問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337)

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