この「虚構の劇団」は作・演出家の鴻上尚史が自身の演劇観を若い俳優たちと共有しつつ作品を作り上げるために2008年に旗揚げした劇団。
今年で結成から10年目。節目となる今回の公演は劇団公演として約2年ぶりとなる鴻上の新作書き下ろし。
かねてから鴻上の作品の中には時代や科学の発展を先取ったものが多くあった。それはバーチャルリアリティーの世界であったり、核戦争後の世界であったり。そして軽妙な会話の裏に社会的な問題を忍ばせたり。
鴻上は新作を上演する際にストーリー的なものは一切外に出さない。ファンはタイトルとちょっとした抽象的な文言からその物語を想像する。
今回は「もうひとつの地球」「記憶」「シンギュラリティ」「天草四郎」といったところが作品のヒントとなる。さてどんな「地球の歩き方」を示してくれるのか。
今回は東京を皮切りに大阪、愛媛と回ってもう一度東京で凱旋公演を行う。鴻上の作品は観劇後に他人と話していたりするなかで気が付く部分も結構あるので、答え合わせのために2度見るというのもお勧めしたいところ。
【日時】1月19日(金)〜28日(日)(開演は19・20・22・24・26日19時、21・23・25・27日14時/19時、28日14時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)
【会場】座・高円寺1(高円寺)
【料金】全席指定4800円(前売・当日共通)/学割チケット3000円(虚構の劇団HPでの予約販売のみ)
【問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337=10〜18時[劇団HP]http://kyokou.thirdstage.com/ )
【作・演出】鴻上尚史
【出演】秋元龍太朗/小沢道成、小野川晶、三上陽永、森田ひかり、梅津瑞樹、池之上真菜、溝畑藍/橘花梨、一色洋平 ほか ※東京凱旋公演は2月15〜18日に東京芸術劇場 シアターウエスト(池袋)で行われる。