20回目を迎えるこの連載に最年少のイケメンが登場! 昨年、鮮烈なデビューを飾り、その試合を見ていた関根勤が「すごい子が現れた」と絶賛したという。強くてかっこいい16歳の高校2年生はさぞや学校でもモテモテだろうと思いきや…。
「全然モテないです! 学校で? まったくない。格闘技をやっていることは友達も先生もみんな知っていて、応援に来てくれたりしますが、個人的にとか話しかけられることもないですね。バレンタインデーもチョコレートは、1個ももらってないです。ゼロ。あっ、お婆ちゃんからはもらいましたけど(笑)」
頑なにモテ説を否定する西京だが、1日のスケジュールを聞くとそれも納得。
「学校とジムがすごく近いので、毎日練習です。朝走って、その後学校に行って、授業終わったらすぐにジムで練習。さらに夜もトレーニングジムに行って練習するという毎日です。休みは月曜だけ。休みの日は一日家で犬と戯れながら、ダラダラと過ごしています(笑)」
中学生の弟も格闘技をやっている。
「今、中学2年生なんですけど、ちょっと前にK-1チャレンジというトーナメントに出て、3回勝って優勝しました。弟とは同じタイミングで格闘技を始めたんです。僕が小学校4年生で弟が小学校1年生の時です。もともとはお父さんが格闘技好きで、テレビでK-1とかをよく見ていて、自分も自然に見るようになり。そこで選手たちがかっこいいなって思って、最初はキックボクシングをやりたいって言ったんですよ。お父さんは好きだから、いいじゃんっていう感じだったけど、お母さんにすごく反対されて。でも何度も何度も説得して、近所のムエタイジムに弟と一緒に入ったのが始まりです。K-1ではブアカーオ選手が好きでした。2回ぐらい優勝していると思うんですけど、強くてかっこいいところにあこがれていました。圧倒的に強い選手が好きなんです」
圧倒的な強さといえば、前回の試合(1月4日に行われたKrush.49の「Krush —55kg Fight」)では、1R7秒KO勝ちという驚異のスピードで勝利。
「すごく気持ち良かったです(笑)。ジムの先輩とかには、 “すごかったよ”とか“かっこよかったよ”って褒められてうれしかった。でも応援に来てくれた人には、“もうちょっと試合が見たかった”とも。せっかくチケットを買ってきたのに、すぐ終わったらもったいないみたいな(笑)。 “いつ何が当たったの?”とかも聞かれましたし(笑)。始まった瞬間にハイキックを打ったらそれが当たって、相手が倒れたんですけど、それをたまたまとか書いてある記事があって、それを見た時はちょっと…ね(笑)」
次回の試合は4月19日に国立代々木競技場第二体育館行われる「K-1 WORLD GP 2015 〜−55kg初代王座決定トーナメント〜」の「プレリミナリーファイト/K-1 −55kg Fight」。
「トーナメント大会のオープニングファイトのような感じなんですけど、2つ上の相手の武居選手にはアマチュアの時に負けているので、リベンジのつもりで挑みます。アマチュアの時といっても小学生の時ですが(笑)。前回7秒KOという倒し方をしましたが、たまたまじゃないかって思っている人もいると思うので、次もみんながあっと驚くような試合ができればと思っています。自分の武器はスピードとテクニック。トーナメントは自分と同じ−55kgですが、トーナメントに出ている人を含めて、スピードで負ける気がしない。スピードで驚かせて、前回ぐらいのインパクトを残せれば、トーナメントに出ていなくても、印象に残る試合ができると思う。そうしたら、どんどん強い人と対戦させてもらえるし、それぐらい目立てればいいですね。最終的な目標は世界チャンピオンですが、絶対的に強いチャンピオンでありたい。西京は最強のまま、“ちょっとレベルが違うな”って言われたいです。そしてできれば弟とWチャンピオンとかかっこいいですよね。 “最強の西京兄弟”。ちょっと言いにくい。もっと言いやすい名前、何か考えます(笑)」