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覚醒剤 | TOKYO HEADLINE
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清原被告初公判「覚醒剤やめるため自殺も考えていた」

2016.05.20 Vol.667

 覚醒剤を使用したなどとして、覚せい剤取締法違反(使用、所持、譲り受け)の罪に問われた元プロ野球選手、清原和博被告(48)の初公判が17日、東京地裁(吉戒純一裁判官)で開かれ、清原被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。論告で検察側は懲役2年6月を求刑。一方、弁護側は情状酌量を求めて結審した。判決は31日に言い渡される。

 清原被告は被告人質問で裁判官に職業を尋ねられると、消え入りそうな声で「無職です」と答えた。

 動機については「現役時代は野球でストレスや不安を解決できたが、引退で目標をなくした。左足も(故障で)不自由になった。コーチや監督になりたいと思っていたが、依頼してくる球団はなかった。心の隙間を埋めるように覚醒剤を使うようになった」と語った。

 病気で証人になれないという父親が記した手紙を弁護人が読み上げると、青いハンカチで目頭を拭った。2人の息子については「会って謝りたいです。でも簡単には会えない。その日が来ることを願っています」と絞り出した。

 その上で、「覚醒剤をやめるため自殺も考えていた。しかし以前の自分とこれからの自分は決定的に違う」と薬物を断つ決意を述べた。

 公判には弁護側の情状証人として、元プロ野球選手で親交のある佐々木主浩さん(48)も出廷し、「(逮捕前に)異変は感じなかった」と証言。「彼と相談しながら野球教室などをやっていきたい」と更生を支援していく考えを示した。

 また証人を引き受けた理由を「親友だと思っている。何かしてあげたいと思った」と打ち明け、初公判前には電話で、「ごめんなさい。すまない」と謝罪されたことを明かした。

 傍聴席の抽選会場となった日比谷公園(東京都千代田区)では、荒天にもかかわらず、早朝から20席の一般傍聴席を求める人の列ができた。東京地裁によると、傍聴希望者数は3769人(倍率約188倍)だった。過去に東京地裁で開かれた刑事裁判で最も傍聴希望者が多かったのは、オウム真理教の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(61)の初公判で1万2292人(倍率256倍)。

 2009年の女優・酒井法子の初公判は6615人、2014年の「CHAGE and ASKA」のsASKA(本名・宮崎重明)の初公判は2646人だった。

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