ついに来日もまだまだ予断はゆるさず
「RIZIN.14」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のメーンで那須川天心とスペシャルエキシビションマッチで対戦するボクシングの5階級王者フロイド・メイウェザーが12月29日、ついに来日した。この日は東京都内で前々日会見が行われ、メイウェザーは自家用ジェットで着陸後、その足で会見場に駆けつけた。
メイウェザーは冒頭「みなさんこんばんは。先ほど着いたばかりです。東京は素晴らしい街で、気に入っています。試合で会場の皆さんをエンターテインメントしたいと思っています。日本の文化も好きです」と挨拶した。
試合の2日前の来日とあってコンディションが気になるところなのだが、「3Rの試合ぐらいならコンディションのことは気にしてない。厳しいトレーニングも必要ない」と涼しい顔で答えた。
試合については「彼は自分が得意なことをやってくるでしょう。彼には若さもありますし、いい印象を持っています。エンターテインメント性が強かろうがリアルであろうが、どれだけパンチを受けるかということが大切になってきます。自分としては変わらない普通の1日。戦いは戦い。30年もやって来ているので。試合としては、ファンを楽しませたいと思っていますし、自分も戦いの中で楽しませたいと思っています」とこれまでの姿勢を崩さなかった。
またこの前に行われた会見で那須川が漏らした「もし勝ったら再戦を」といった内容の発言を伝えられると「自分はハードパンチャー相手にやって来ている。彼は、この試合に向けて一生懸命練習して来ているが、自分にしてみれば、3分3Rなんて寝ていても戦うことができる。KOやノックダウンの心配は全くしていない」とさらり。
ただ一部の外国人記者が、那須川が「ありだったら」と断ったうえで発した「めちゃくちゃ蹴りたい」といった発言をぶつけたときはナーバスな表情を見せ、スタッフのブレット・ジョンソン氏に返答を任せる場面も。ジョンソン氏は「MMAのような動きを仕掛けて来たらペナルティーという条項がある。ベガスのコミッションに基づいたボクシングのスタンディングルール。ケニー・ベレスという優れたレフェリーがおり、彼にサバいてもらう」などとメイウェザーに代わって答えた。
那須川の会見時も一部ルールが不明瞭な部分もあり、当日ゴングが鳴るまではまだまだ目が離せない状況が続きそうだ。