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高田聖子 | TOKYO HEADLINE
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根本宗子作・演出の新作舞台は不安定な人間関係を巧みな演出で描く会話劇

2017.02.17 Vol.684

 M&OPlaysプロデュースの舞台『皆、シンデレラがやりたい。』(東京・本多劇場)が2月16日に初日を迎えた。

 M&OPlaysはこれまで岩松了、倉持裕といった日本を代表する劇作家・演出家を迎え、クオリティーの高い作品を提供し続けてきた。その作品は、例えば倉持なら自らが主宰を務める劇団、ペンギンプルペイルパイルズではなかなかできない作風だったり、接点のなかった出演者を起用したりといった、M&OPlaysならではのもの。

 今回は昨今の演劇界を席巻する『月刊「根本宗子」』の主宰で、劇作家・演出家、そして女優の根本宗子を作・演出に迎えて送る。

 物語はまだ売れていない男性アイドル、一之瀬陸の追っかけの3人の女を中心に繰り広げられる会話劇。一之瀬の彼女(こちらは地下アイドル)が一之瀬との写真をSNSに投稿したことをきっかけに巻き起こる騒動…騒動といってもこの3人の中で起こるさまざまな対立と葛藤を中心に軽快な会話劇で一気に描き切る。

 3人の追っかけを演じるのは高田聖子、猫背椿、新谷真弓という演劇界屈指の芸達者たち。ちょっとした言葉や出来事で敵が味方に味方が敵に――3人という人間関係が一番ややこしくなる状況を阿吽の呼吸で演じる。

そうそう見られない顔合わせ『どどめ雪』月影番外地 その5

2016.11.27 Vol.679

『劇団☆新感線』の女優、高田聖子が1995年に劇団公演とは違った新しい試みに挑戦しようということで『月影十番勝負』というユニットを立ち上げた。

 気鋭の作家、演出家、俳優に文字通り“勝負”を挑み続け、年1回のペースで作品を発表していたが、その間、高田は舞台、映画、ドラマにと引っ張りだこに。結局、12年をかけ2006年にめでたく10本目が終了。

 しかし「やっぱりまだ続けたい!!」という高田やスタッフの思いとファンからの「まだまだ見たい」という声もあり、2008年に復活したのがこの『月影番外地』。本作は2年ぶりの新作公演。今回もここ2回に引き続き、脚本・福原光則、演出・木野花というここでしか見られないゴールデンコンビが実現した。

 物語は谷崎潤一郎の「細雪」をかすかな下敷きとして、北関東の地方都市を舞台とした四姉妹のお話。誰よりもたくましく下世話な四姉妹でありながら、無自覚に「大きなもの」にだまされ搾取され敗れていく様を通して、「呆然と生きるなよ」という警告を笑いの中に忍ばせて送る。

 その四姉妹に高田聖子、峯村リエ、内田慈、藤田記子。福原×木野もそうだが、この四姉妹もなかなかよそでは実現しない貴重な顔合わせ。

月影番外地 その5『どどめ雪』
【日時】12月3日(土)?12日(月)(開演は3・5・7・9日19時、4・10日13時/18時、6・8日14時/19時、11日13時、12日14時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】ザ・スズナリ(下北沢)【料金】全席指定5500円(前売り/当日共)【問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337 [HP] http://sunrisetokyo.com/ )【作】福原充則【演出】木野花【出演】高田聖子、峯村リエ、内田慈、藤田記子、田村健太郎、利重剛

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