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Deracine | TOKYO HEADLINE
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誰にも見えない妖精の話『Deracine』

2018.11.13 Vol.712

 古典的アドベンチャーゲームを最新のVR技術で描く——。『Deracine(デラシネ)』はそんなコンセプトのもとで制作されたVRアドベンチャーゲーム。

 人里離れた場所にある古い寄宿学校が舞台。プレイヤーは、誰にも見えない“止まった時の世界に住む妖精”となって、そこで静かに暮らしている6人の少年少女、そして年老いた校長にさまざまな方法で関わっていく。時の止まった世界を探索し、思い出の幻影や言霊、メモや古いカギ、楽器といったアイテムなど、手がかりを入手し、それらの情報をつなぎ合わせていく。妖精はモノを持つことはできるので、子どもたちが持っていたと思っていたものがなくなったりするといったことが起こり、次第に子どもたちは“見えない妖精”の存在に気づいていく。そして両者の距離が詰まっていくというわけだ。それを重ねて、物語を紡いでいくのがこのゲーム。

「妖精になりたい!」なんていう希望を実現させてくれる。秋の夜長にぴったりのゲーム。

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