新たなステージ。開幕。
今年も東京ゲームショーが、千葉・幕張メッセにてスタートした。今年の出展数は668企業。国内338社、海外330社となり、過去最大規模での開幕となった。ゲームファンが気になる出展タイトル数も、事前登録だけで1568タイトル。
また、昨年注目されているeスポーツ。今年は大型ステージ「e-Sport X(イースポーツクロス)」を設置し、国際親善マッチや各種イベントが開催される。
そんな東京ゲームショー2018を彩るコンパニオンを今年も紹介する。
今回のアジア大会でデモンストレーション競技として行われたeスポーツの「ウイニングイレブン 2018」で9月1日、日本代表の杉村直紀、相原翼が金メダルを獲得した。ジャカルタ市内のマハカスクエアで行われた本大会には6月のアジア地域予選を勝ち上がった日本、香港、インド、イラン、カザフスタン、ベトナム、マレーシアに、開催国枠としてインドネシアを加えた 8つの地域代表選が参加した。
グループステージは4チームずつの2組に分かれ3本勝負(「1対1」「2対2」「1対1」)の総当たりで行い、各グループ上位2チームが決勝トーナメントへ進出するという形式。グループBの日本はベトナムとともに決勝トーナメントに進出した。
決勝トーナメントでは準決勝でマレーシアを破り勢いに乗ると、決勝でもイランを破り、見事に金メダルを獲得した。
試合後、杉村は「最高の相棒と最高の舞台で金メダルを取れてうれしいです。応援していただいたすべての方に感謝しています」 、相原は「難しい大会でしたが、勝てて本当にうれしいです。国境を越えて応援していただき、ありがとうございます」とそれぞれコメントした。
「Star Craft」はPSiArcがVaisravanaを圧倒
今年2月に日本のeスポーツ3団体が合併して発足した「日本eスポーツ連合(JeSU)」が5月27日、「第18回アジア競技大会 ジャカルタ・パレンバン eスポーツ 日本代表選考会」を東京・池袋のLFS池袋 esports Arenaで開催した。
これは今年8月18日からインドネシアで開幕される「第18回アジア競技大会 ジャカルタ・パレンバン」でデモンストレーション競技として行われることとなったeスポーツ競技に派遣する日本代表を選出するためのもの。
アジア競技大会では6タイトルのeスポーツ競技が予定されているのだが、今回は日本国内で販売・競技されている5タイトルの代表選手をJeSUから派遣する。
同会場では「StarCraft Ⅱ: Legacy of the Void」と「ウイニングイレブン 2018(PRO EVOLUTION SOCCER 2018)」の2競技の代表選手選考会が行われた。
「Star Craft」の代表選考会はPSiArc(サイアーク)選手とVaisravana(ヴァイシュラヴァナ)選手の間で行われた。5回戦で3勝したほうが優勝というルールの中、PSiArcが一気に3連勝で試合を決めた。
PSiArcは対戦後、「韓国という強豪がいて、また中国、台湾にも決して侮れない、手強いと思うライバルたちがたくさんいる。代表として気持ちの上でも負けないように、東アジア予選までそれほど多くの時間があるわけではないので、1分1秒を惜しんで練習に回して、結果を残せるように頑張りたい」と話した。
対戦型ゲーム「eスポーツ」の国内3団体「一般社団法人日本eスポーツ協会(JeSPA)」「一般社団法人 e-sports 促進機構」「一般社団法人日本eスポーツ連盟(JeSF)」が統合し、「日本eスポーツ連合(JeSU)」が2月1日、発足。代表理事にはセガホールディングスの岡村秀樹社長が就任した。
岡村氏は発足会見で、「将来的な『eスポーツ』の五輪種目への採用を目指し、海外団体とスクラムを組んで頑張りたい」と話した。
eスポーツは欧米を中心に普及し、2020年には世界中で5億人が視聴すると予測されている。
2022年に杭州で開催されるアジア競技大会では、eスポーツが公式種目に追加されることが決定しており、韓国では平昌オリンピックに合わせたeスポーツ大会も開催される。
その一方で、日本では欧米に比べて普及が遅れていることから、JeSUは今後、プロライセンスのルール化、競技大会の普及、そしてeスポーツ選手の育成などの環境整備を進めていく。