「めちゃくちゃ練習しちゃったので勝たないともったいない」
「RIZIN.30」(9月19日、さいたまスーパーアリーナ)の試合前インタビューが9月17日、行われた。
今大会では初代K-1 WORLD GPウェルター級王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)とリオデジャネイロ五輪のレスリンググレコローマンスタイル銀メダリスト・太田忍(パラエストラ柏)が対戦する。
今回がMMA初挑戦ではあるが久保は「いよいよなんだなという心境」とリラックスした表情。対戦する太田についての印象を問われ「以前から特に改めてというのはない。五輪でメダリストですし、レスリングの世界王者になっている方。僕もK-1で世界チャンピオンだったんで、レスリングvsK-1ということで絶対に負けない気持ちで頑張ろうと思います。意気込みを語ってしまいました(笑)」と笑う久保。今回の参戦については「YouTubeをやっているが、そこでもみんなMMAやるのってびっくりしていた。でも守りに入らないところを多分みんな評価して盛り上がってくれていると思う。僕は17歳からプロでずっとやってきて今33歳。常に新しい挑戦ができて反響がたくさんあるのはありがたいこと」などと語った。
試合展開については「僕が打撃を当てるか、太田選手に寝転がされるかという展開じゃないですか」としたうえで、元K-1王者の強みとして「太田選手はやはりあまり人を殴ったことがないと思う。ちゅうちょなく僕は人を殴れるところは強みなんじゃないでしょうか(笑)。逆に僕は人を投げるということはしてこなかった。だから一長一短はありますけど。強みとしては人をちゅうちょなく殴ってきたことですかね(笑)」と独特の言い回し。そして「僕は殴る蹴るしかない。それで決めるしかない。僕の技は全部当たれば倒れる。穴がないとよくいわれるが、穴がないのではなく穴を埋めて得意なものだけにしている。そうやって伸ばしてきたので、何が当たっても倒れると思う」と自らの打撃に絶対の自信を見せた。
また初のMMAということについては「ぶるってます(笑)」と言いつつも「当日はどれだけ練習してきたのかとか、練習の成果が出ていないとか結果として出ると思うので、そういう意味ではワクワクしている」と話す。その練習については「練習通りのことが出せれば負けないと思うが、こういうものって、練習通りにいくことといかないことがある。そういうものはふたを開けてみないと僕も分からない」と言いつつも「めちゃくちゃ練習しちゃったので勝たないともったいない」とも。練習量については「十何年ぶりに頑張りました(笑)」と語った。
愛妻のサラさんからは「サラちゃんは自分のことしか考えてないです(笑)」と特に激励の言葉などはないようだが、「勝って、サラちゃんにアピールしたい。頑張っているところは口では言えるけど見えないじゃないですか。だけど試合で結果を残したら自然と見えるじゃないですか。こんなに頑張って結果を残したんだ、と。“やばい、惚れさせちゃったらどうしよう”って、そっちにわくわくしている」と久保のサラさんへの思いは変わらず。試合後については「リング上で愛を叫びたい。そんな映画ありましたよね。ファンの人には申し訳ないんですが、僕がリングに上がる理由はサラちゃんを惚れさせたいという不純な動機しかない。どうだ!みたいな感じですよね。勝ったら告白できる権利があるんじゃないかな」と勝利の暁にはサラさんへのパフォーマンスが見られそうだ。