Notice: Function _load_textdomain_just_in_time was called incorrectly. Translation loading for the all-in-one-seo-pack domain was triggered too early. This is usually an indicator for some code in the plugin or theme running too early. Translations should be loaded at the init action or later. Please see Debugging in WordPress for more information. (This message was added in version 6.7.0.) in /home/newthl/www/tokyoheadline/wp-includes/functions.php on line 6114
KABUKI | TOKYO HEADLINE
SearchSearch

巳之助と隼人「猿之助の兄さん、越える!」【新作歌舞伎『 NARUTO-ナルト-』】

2018.04.27 Vol.Web Original

 新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』製作発表記者会見が27日、都内で行われ、坂東巳之助と中村隼人が出席した。話題を集めるスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』でも共演する2人が、再び人気作品に挑む。

 忍者の郷に育った落ちこぼれ忍者の「うずまきナルト」の成長を描く。巳之助はナルト、隼人はナルトのライバル「うちはサスケ」を演じる。そして、歌舞伎でいう敵役「うちはマダラ」を、市川猿之助と片岡愛之助が、昼夜交互で演じる。
 
 猿之助はビデオメッセージを寄せ、「お2人の前には『ワンピース』という非常に高い山がそびえ立っております。見事に越えてください。越えさせないように私も奮闘してまいります。まさに“マダラ”となって立ちはだかりますので、どうか僕を打ち倒してください」と、激励。

 巳之助は「越えてみせます」と力強く宣言。猿之助と愛之助に感謝したうえで、「ご恩返しといいますか、猿之助の兄さんのおっしゃる“越えろ、倒せ”という言葉をそのまま受け止めるようであれば、恩を仇で返すような恩返しができれば」と、話した。

 巳之助も隼人も子どものころから愛読していた作品。会見では、巳之助は10歳の時に祖母に駅で第1巻を買ってもらったこと、中村は月曜日の稽古の帰りにご褒美として「週刊ジャンプ」を買ってもらっていたエピソードを紹介。隼人は「あこがれていたヒーロー、好きだったマンガを歌舞伎で上演できるのがうれしい」と話した。

 原作は72巻におよぶ超大作。脚本・演出のG2は「正直プレッシャーですがものすごく楽しみ」。脚本は準備稿の段階だというが「原作に忠実にやりたい。頭から最後までのナルトとサスケの関係をすべて描きたい」。演出については、歌舞伎の手法をとりいれながら、新しい歌舞伎というのをまとめていきたいと話した。

 巳之助は「歌舞伎における立ち回りというものは、周りが大きく動くことで芯の役者を大きく見せ、派手に見せる手法が用いられますが、もちろんその部分もとりいれつつ、私と隼人君とで相対する場面では、たくさん動いて、今のうちにしかできないようなことをやりたい」。

 隼人も「女性の役も男性が演じるという歌舞伎度独特の手法でやる。そんな歌舞伎の嘘をうまく利用してお客様にいろんなことをつたられる舞台にしたい」と、意気込んだ。

 会見では、国内外で精力的な活動を展開して注目を集めている、和楽器バンドが楽曲提供することも発表された。
 
  8月4~27日まで、新橋演舞場で。

Copyrighted Image