加藤シゲアキが主演する舞台『モダンボーイズ』が3日、渋谷区の新国立劇場中劇場で開幕した。同じ日、初日公演前に通し稽古が報道陣に公開され、加藤、山崎樹範、武田玲奈の主要キャストと、脚本の横内謙介と演出の一色隆司が参加して取材会が行われた。
本作の舞台は、日中戦争前夜の浅草のレビュー小屋。逃げ込んできたプロレタリア革命を志す学生が、あることをきっかけにレビューの人気者となって自分の居場所を見つけ、自分にしかできない革命を見出していく物語だ。
加藤は、「昭和初期の演劇を上演することもままならない時代に、どうブレークスルーして作品を作っていくかという物語。今の時代ともシンクロするところもあるのではないかと思います。試行錯誤しながらどうやって舞台を上演するかというのは、演劇界だけじゃなく、全てのエンターテインメント界が乗り越えなければならない壁。この舞台を通して、ヒントがあるんじゃないかなと思い、参加させていただこうと思いました。無事に幕が開くことにほっとしておりますし、このまま完走できたら」と、あいさつ。