すくすく育て! わたしのやさい【Farming Garden in 生命の森リゾート】

 農業を楽しむ「Farming(ファーミング)」を提唱し、さまざまな取り組みを行っている「Farming Project」。プロジェクトのひとつである体験型農園「Farming Garden in 生命の森リゾート」では、タレントの長谷川理恵さんを始め、多くの賛同者が畑仕事を楽しんでいる。3月に行われた農園開きイベントに続き、5月30日、6月20日にイベントが行われた。
手作り看板づくりも大事な畑仕事のひとつ
 5月30日に生命の森リゾートで開催されたイベントには、佐久間隆義市原市長、ファーミングプロジェクトの発起人・二十一世紀倶楽部一木広治事務局長、タレントの長谷川理恵さんらも来園した。参加者は、3月28日の農園開きの時に植えたとうもろこしやじゃがいもの世話のほか、新たになす、ピーマン、きゅうり、ミニトマト、おくら、枝豆の苗を植えた。また野菜ソムリエでもある長谷川理恵さんは、“Rie”s farm”という自身の畑を開園。看板も自ら作成し、今回ご協力頂いた市原市農林業振興課の方や地元農家の方々に野菜について質問するなどしながら、ソラマメ、ミニトマト、カラーピーマン、オクラ、ゴーヤ、黒枝豆、きゅうりの作付け作業を行った。

 前日までの雨模様はどこへ? 梅雨の中休みとなった6月20日には、第3回目のイベントが行われた。この日は、子供たちや日ごろは都会のコンクリートの建物のなかでお勤めの社会人までさまざまな人たちがファームを訪れ、畑仕事に精を出した。

 雑草をむしって、鍬で畑を少しずつ耕していくが、使い慣れない道具に作業はなかなかはかどらない。そこで登場するのが、ファームヒーローこと農業経験のある事務局スタッフ。なすやトマトなどの苗を植えつけるための畝をあっという間に完成させただけでなく、すでにできあがった部分をサクサクと補正していく。その手際の良さに「すごいね、上手だね!」と歓声があがった。それを見た子供たちが、進んで鍬を手に畑と格闘する姿が微笑ましかった。

 笑い声や子供たちのはしゃぐ声が響く畑では「肥料はいつ入れる?」「もっと深く掘ったほうがいいの?」といった声も。スーパーに並んだ野菜をポンポンとカゴに入れているだけでは、決して遭遇しないであろう疑問の数々に、参加者はおいしい野菜を作ってくれる農家の方たちへの敬意を新たにしていた。

 初参加のグループが苗の植え付けに精を出す一方で、“Rie”s farm”ではきゅうりやゴーヤがすくすくと成長。次のイベント開催時には、立派な実を見ることができそうだ。

 作業の後は恒例のバーベキューパーティーで労をねぎらい、イベントは終了。次回は7月下旬の予定。
©リリー・フランキー
ファーミングプロジェクトとは

Farmingとは農業(Farm)を楽しむ(-ing)こと。農業を楽しむさまざまな提案を通じて、人々のライフスタイルに溶けこませる事を目的に、農林水産省、地方自治体、NPOほか各種団体、企業そして賛同者をつなぐプロジェクト。今後は、広く本プロジェクトの賛同者を募っていく予定。

リリー・フランキー氏書き下ろしのFarming Projectイメージキャラクター「めばえちゃん」。「雨が降って大地に還りそしてまた新しい生命が生まれることを子供たちに経験してほしい」とリリー氏