【インタビュー】長谷部健(渋谷区長)に聞く、歌とダンスで楽しむ夢あふれる渋谷区基本構想 

撮影・仲西マティアス
――そのコンセプトをさまざまな表現で展開していますね。

「まず、基本構想のメッセージを歌にした『夢みる渋谷 YOU MAKE SHIBUYA』を作りました。作曲はカジヒデキさん、歌は野宮真貴さん。その歌を、合唱用にアレンジして渋谷区少年少女合唱団に歌ってもらったり、盆踊りバージョンを作って渋谷の盆踊りで踊ってもらったり。さらには学校の運動会などで子供たちにも親しんでもらおうと、ダンスバージョンも作っています。というのも基本構想は20年先を見据えたものになっているので、子供たちが基本構想を通して大人になったときの世界に夢を持ってもらいたいのです」

――2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた動きも始まっています。

「一昨年から〈オリンピック・パラリンピック競技リアル観戦事業〉をスタートさせました。卓球やハンドボール、パラの卓球、バドミントン、ウィルチェアーラグビーといった渋谷区で開催される競技を中心に、実際に観戦してもらうことで、より関心を深めてもらおうというものです。

もともとウィルチェアーラグビーがリオの前に渋谷区スポーツセンターで合宿をするなどのつながりもあり、応援している渋谷区民も少なくありません。それをもっと広げていこうと、去年からより力を入れ、体験会や観戦企画を実施しています。パラリンピック競技は草大会が少ないこともあって渋谷区で大会を開きたいという要望を頂き、少々気恥しかったのですが〈渋谷区長杯〉として開催させていただきました。やはり大会となると試合が白熱し、応援も盛り上がりますね。ある小学校では事前に応援の練習をするほど熱を入れて観戦を楽しんでくれました。パラリンピックといっても特別な応援があるわけではありません。もちろん、ルールを知っていたほうが楽しめるのは他の競技と同じです。またウィルチェアーラグビーの場合、選手の障がいによって持ち点が異なったりするので“この選手がブロックするのがどれほどすごいか”を知っていると、応援も白熱しますし拍手を送るポイントも分かりますね。ルールは難しいものではありませんし、試合を見ていれば楽しみながら覚えることができます。2020年まであと2年。実際の体験や観戦を通して、今年からは応援の文化も根付かせたいと考えています。日本人はシャイな面がありますけど、渋谷はノリのいい人も多いので、チアアップさせる応援の文化が渋谷から広まったら素敵ですね。あとは渋谷区のボランティアチームも立ち上げたいと思っています。大会に合わせて渋谷区には多くの観光客が予想されますから、大会のボランティアとは別に、駅周辺を案内するなど渋谷区のボランティアが必要だと思っています。今年から参加を募って、先ほどのような大会時にボランティアの練習をしてもらうことも考えています」
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