【根本宗子×GANG PARADE】ミュージカル『プレイハウス』で異色タッグが実現
ヤママチミキ
今回の根本×ギャンパレという組み合わせ、根本にとっては「まずミュージカルをやりたかった」のか「ギャンパレでミュージカルをやりたかった」のか「ギャンパレと何か作品を作りたかった」のか?
根本「自分の芝居に音楽の要素を入れて行きたいというのは数年前からありました。『ポリー――』の時はチャラン・ポ・ランタンの小春ちゃんに楽曲を作ってもらいましたし、数年前には大森靖子さんとお芝居をやりました。プー・ルイに出てもらった時にも歌うシーンがあったりと、そういうシーンはちょこちょこ入れていました。いわゆるミュージカルみたいな曲数が多いものをやりたいとは以前から思っていて、その中でも全楽曲がオリジナルというミュージカルを作ってみたいという思いはずっとあります。そういう作品は日本では少ないので。でもいきなりそれをやるのは難しいし、海外のミュージカルを演出することにも興味はあれど、「私でなくちゃ!」という作品に私はまだ出会えてなくて。ミュージカルっていきなりオリジナル作品なんてやらせてもらえなくて、海外の既存のミュージカルを演出して実績を重ねてからオリジナルに行くというのがだいたいのルートっぽいんですけどね。今まで“やりたい作品はないですか?”とか“これを演出してください”というお話がなかったわけではなかったんですけど、結局、一度海外でできあがったものを演出する、ということはその通りにやるというところは変えられないので“あまり私には向いていないかな?”と思ってやっていなかったんです。でもパルコさんから私は“お祭り女”って思われているみたいで“夏っぽいお祭り感のあるやつで”って言われまして(笑)。“お祭りっぽいやつって?”と思いながら、でも何となくイメージとしては、“あまり静かなやつではなくて、音楽のあるにぎやかな、初めて演劇を見る人でも楽しめるようなってことですよね?”という話をして、その時に“今、ギャンパレに興味があって、彼女たちとミュージカルをやってみたいんですけど、どうですか?”って提案させてもらいました。だからいろいろなタイミングが合わさった感じです」
ではギャンパレのみんながミュージカルに出ることを聞いたのは?
カミヤ「去年の秋ぐらい?」
ヤママチ「気づいたらスケジュールに入っていた(笑)。メンバーとスタッフさんが共有できるスケジュールがあるんですが、それを見たら“ギャングパレード、劇、仮”って書いてあって、マネジャーさんに“これはいったいなんでしょうか?”って聞いたら“根本さんからそういう話をいただいている”って話をそこで初めて聞きました。言ってよ!って(笑)」
ステージと舞台って地続き? 別なもの?
カミヤ「稽古が始まる前は別物かと思っていたんですが、始まってみたらステージに上がる時の感覚とか、ライブ前は気持ちを入れてから立たなきゃいけないんですけど、舞台もその部分に関してはほぼ同じだなと思ったので、表現する方法が違うだけで感覚的には近いかなと思います」
ナルハ「舞台に立つのとステージに立つのは全然違うというわけではないと思います…。そんなにまだ私が出るシーンの稽古はやっていないので何とも言えないんですが、想像でそんな感じかなって」
ヤママチ「私はステージに立つといううえではあまり変わらないんですが、自分の中では全然違うものだと思っています。ライブでは私自身の感情を出して曲に乗せて歌ったり踊ったりということをしているんですが、お芝居となると私とは違う私を新しいキャラクターとして作って、その子がどういう生き方をしているかといったことを考えながら、歌も踊りもお芝居もするといううえでは、また違う自分にならなければいけないので、そこは意識をしなければいけないなと思いました」
マイカ「私はステージに立つ時と気持ち的には一緒です。でもライブだとその日にしか起きない、その時の感情がうまくゴーンとはまってミラクルが起きるといったことがよくあるんですが、舞台では毎日稽古をして、相手との間をちゃんと合わせたり、同じことを毎日ずっとやるということをしなければいけない。そういうことについては難しいなということを日々感じています」
根本「サキちゃんが言っていたように、ある程度スイッチを入れて立たなければいけないというのは同じだし、マイカちゃんが言ったように何か瞬発的に起きたことでは舞台は成立しなくて、何公演も同じことをしないといけない。特に私の作品は再現度の高さが求められることが多いので、何度も何度も地道に稽古をしていくしかない。でもアーティストの方って1カ月もずっと同じことをやることってないじゃないですか。なので私としてはみんなをどう飽きさせないかということが課題になっていたりします。この間、(ユイ・ガ・)ドク(ソン)ちゃんに“飽きない?”って聞いたら、“毎日同じことをやるということが今までなくて、毎日やることでちょっとずつ上達して変化してくから楽しい。これができるようになったというのが明確だから面白い”と言ってくれて、そういうふうに受け取ってもらえるならよかったなって思いました」
根本「自分の芝居に音楽の要素を入れて行きたいというのは数年前からありました。『ポリー――』の時はチャラン・ポ・ランタンの小春ちゃんに楽曲を作ってもらいましたし、数年前には大森靖子さんとお芝居をやりました。プー・ルイに出てもらった時にも歌うシーンがあったりと、そういうシーンはちょこちょこ入れていました。いわゆるミュージカルみたいな曲数が多いものをやりたいとは以前から思っていて、その中でも全楽曲がオリジナルというミュージカルを作ってみたいという思いはずっとあります。そういう作品は日本では少ないので。でもいきなりそれをやるのは難しいし、海外のミュージカルを演出することにも興味はあれど、「私でなくちゃ!」という作品に私はまだ出会えてなくて。ミュージカルっていきなりオリジナル作品なんてやらせてもらえなくて、海外の既存のミュージカルを演出して実績を重ねてからオリジナルに行くというのがだいたいのルートっぽいんですけどね。今まで“やりたい作品はないですか?”とか“これを演出してください”というお話がなかったわけではなかったんですけど、結局、一度海外でできあがったものを演出する、ということはその通りにやるというところは変えられないので“あまり私には向いていないかな?”と思ってやっていなかったんです。でもパルコさんから私は“お祭り女”って思われているみたいで“夏っぽいお祭り感のあるやつで”って言われまして(笑)。“お祭りっぽいやつって?”と思いながら、でも何となくイメージとしては、“あまり静かなやつではなくて、音楽のあるにぎやかな、初めて演劇を見る人でも楽しめるようなってことですよね?”という話をして、その時に“今、ギャンパレに興味があって、彼女たちとミュージカルをやってみたいんですけど、どうですか?”って提案させてもらいました。だからいろいろなタイミングが合わさった感じです」
ではギャンパレのみんながミュージカルに出ることを聞いたのは?
カミヤ「去年の秋ぐらい?」
ヤママチ「気づいたらスケジュールに入っていた(笑)。メンバーとスタッフさんが共有できるスケジュールがあるんですが、それを見たら“ギャングパレード、劇、仮”って書いてあって、マネジャーさんに“これはいったいなんでしょうか?”って聞いたら“根本さんからそういう話をいただいている”って話をそこで初めて聞きました。言ってよ!って(笑)」
ステージと舞台って地続き? 別なもの?
カミヤ「稽古が始まる前は別物かと思っていたんですが、始まってみたらステージに上がる時の感覚とか、ライブ前は気持ちを入れてから立たなきゃいけないんですけど、舞台もその部分に関してはほぼ同じだなと思ったので、表現する方法が違うだけで感覚的には近いかなと思います」
ナルハ「舞台に立つのとステージに立つのは全然違うというわけではないと思います…。そんなにまだ私が出るシーンの稽古はやっていないので何とも言えないんですが、想像でそんな感じかなって」
ヤママチ「私はステージに立つといううえではあまり変わらないんですが、自分の中では全然違うものだと思っています。ライブでは私自身の感情を出して曲に乗せて歌ったり踊ったりということをしているんですが、お芝居となると私とは違う私を新しいキャラクターとして作って、その子がどういう生き方をしているかといったことを考えながら、歌も踊りもお芝居もするといううえでは、また違う自分にならなければいけないので、そこは意識をしなければいけないなと思いました」
マイカ「私はステージに立つ時と気持ち的には一緒です。でもライブだとその日にしか起きない、その時の感情がうまくゴーンとはまってミラクルが起きるといったことがよくあるんですが、舞台では毎日稽古をして、相手との間をちゃんと合わせたり、同じことを毎日ずっとやるということをしなければいけない。そういうことについては難しいなということを日々感じています」
根本「サキちゃんが言っていたように、ある程度スイッチを入れて立たなければいけないというのは同じだし、マイカちゃんが言ったように何か瞬発的に起きたことでは舞台は成立しなくて、何公演も同じことをしないといけない。特に私の作品は再現度の高さが求められることが多いので、何度も何度も地道に稽古をしていくしかない。でもアーティストの方って1カ月もずっと同じことをやることってないじゃないですか。なので私としてはみんなをどう飽きさせないかということが課題になっていたりします。この間、(ユイ・ガ・)ドク(ソン)ちゃんに“飽きない?”って聞いたら、“毎日同じことをやるということが今までなくて、毎日やることでちょっとずつ上達して変化してくから楽しい。これができるようになったというのが明確だから面白い”と言ってくれて、そういうふうに受け取ってもらえるならよかったなって思いました」