カメラがとらえた葛藤そして平手友梨奈との絆!欅坂46 インタビュー
改名そして再出発。その決断の裏にあったもの
しかし、映画は新型コロナウイルス感染症の影響により4月から9月へと公開延期に。リアルな活動ができない状況のなか、欅坂46は改名して再出発という大きな決断をする。高橋栄樹監督は、延期決定後から配信ライブ終了まで再撮影を敢行。8月下旬、小林由依、菅井友香、渡邉理佐が再び取材に答えてくれた。
菅井「改名すると聞いたとき、最初はそんなことってあるんだと強い衝撃を受けました。でもスタッフさんやメンバーと話し合っていくうちに、グループのためにはこの選択はよいことなんじゃないかとだんだん思えてきたんです。だから改名発表のときには気持ちは固まっていた…と思っていたんですけど、話しているうちにいろいろな思いが込み上げてきてしまう瞬間は確かにありました。やっぱり自分にとって欅坂46としての5年は本当に大切なもので、グループに対する誇りや思いもすごく強かったんだなと改めて感じました。でも今は、その大好きだった名前を敢えて手放して、次のステップで新たな可能性にかけたいという楽しみな思いでいっぱいです」
小林「最初は、改名がいいことなのか自分でも分からなかったし、これからどうなっていくのかというビジョンがまったく浮かんでこなくて不安もありました。でも、このメンバーでこれからも一緒に続けていきたいという思いは大きく、違う場所で再出発するときに、その強い思いを発揮して、また皆さんに興味を持ってもらえるグループになっていけたらいいと思いました。だから、改名が決定したときにはもう、気持ちを切り替えてがんばっていこうと思っていました」
渡邉「欅坂46として改名せずにやっていく方法なども考えたりしたんですけど、改名することによって可能性や希望が生まれることも分かっていたので、前向きな気持ちで受け止めることができました。だから、欅坂46を捨てるわけではないということは応援してくださる方にも誤解してほしくないなと思います。このメンバーとだったら、名前が変わっても、もっと上に行けると強く思っているので、これからが楽しみだなという気持ちです」
このメンバーで一緒に、新たなステップをのぼる。それが彼女たちの最終決断。
菅井「このメンバーで、応援してくださった皆さんと一緒に楽しい未来を作っていきたいと思いました。グループの未来を考えたときに、1期生の気持ちや意見だけで選択肢を狭めるのではなく総合的に考えて、悩ましい連鎖を断ち切るためにも改名は良い選択だと思えたことが大きかったです。10月で欅坂46としては終わりを迎えてしまうけど、それまでの時間も大切に過ごせたらいいなと思っています。新しいグループ名になっても、一人ひとりが夢を持てるグループになっていけたらと思っているし、私たちに関わってくださる方々が1秒でも多く笑った時間を過ごせるように、信じた道を力強くでも丁寧に歩んでいけたらいいなと思っています」
小林「欅坂46というグループは私自身を作るうえで本当に大切な要素であり、もはや自分の体の一部です。自分を育ててくれた場所だし、そこで育った自分というのはこれからも変わらない。だから新たに進む道でも、欅坂46での経験を生かして頑張っていきたいと思っています」
渡邉「これから新しくなっていくうえで一人ひとりがそれぞれもっと強くなっていけたらいいなと思いますし、きっと強くなれると思っています」
菅井「ドキュメンタリー映画ですけどライブ映像もたくさんあるので、大きいスクリーンで映像と音楽を全身で浴びてほしいなと思います」
(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)