MIYAVI、堀潤らが提言「アーティストも子供たちも、みんながともにSDGsを考える場を」



 テクノロジーを活用した社会課題解決推進などにも取り組むPwCコンサルティング合同会社の宮城隆之氏は「そのための一番の解は、可視化することではないかと思う。進む方向を可視化して目的をそろえることが必要だと思う」と言うと星野氏も「国連がSDGsとして形を示すことができたのは大きな一歩だが、それを実践するのは各国とその国の人々になる」と、SDGsで掲げるさまざまな社会課題に対し一人ひとりの能動的な意識が重要だと話した。

 中山氏も「政治が国会だけでするものだと思っている人もいるかもしれないが、政治は国民みんなのもの。これはMIYAVIさんにも期待していることなんですが、かつてボブ・マーリーは政治に対して提言する歌を歌ったように、音楽も政治に影響を及ぼすことができる」。するとMIYAVIも「僕も本当にそう思っています。僕の曲にも“銃の代わりにギターを弾く”という歌詞があります。実際にギターで銃に立ち向かうことはできなくても、MIYAVIの音楽が好きだったら話を聞いてくれるかもしれない、そんな思いで活動しています」。そこで堀氏が「日本では、アーティストが政治の話をしないでほしいとか、スポーツ選手が政治的なメッセージを掲げないでほしいという人もいますが」と問うと、MIYAVIは「ただ音楽に浸りたいという人もいるし、それはそれでいいと思います。ただ僕自身は、自分が作った音楽に影響を受ける人がいるという責任の大きさを感じていて、僕には子供もいますし、本当に大切なことは何なのか考えざるを得ないんです」と活動に込めた思いを語った。