サッカー天皇杯やB.LEAGUEでも。広がるスポーツ界のSDGs

 今年創立100周年を迎えるJFAは、次の100年に向けて、誰もがサッカーを楽しめる環境づくりやサッカーを通じたエコ活動など、よりサステナブルな事業展開としてSDGsを推進している。スタジアムサービスでは、環境への配慮として、来場者へのプレゼントを環境負荷が少ない再生ポリエステルを使用したエコバッグへ変更したり、ブース出展で協会の取り組みを紹介するなどしてSDGs推進を呼びかけた。飲食売店では、紙素材のストローやマドラーの使用、また、集客見込みに応じた仕入れ量の調整などでプラスチックごみの削減やフードロスの軽減を目指す。

 多様な観戦客への配慮としては、人混みや大音量などで感覚過敏がある子供やその家族のために、防音ガラス越しに観戦が楽しめる仮設の「センサリールーム」を設置。困りごとがあっても安心してサッカー観戦ができる環境づくりを通じて、共生社会の実現を目指す。これらの取り組みは、来年の天皇杯決勝までの一年間を「THE YEAR」と位置づけ、継続的な事業として発展させていくという。