SPECIAL対談 劉勇×水内猛
都内で鍼灸治療院やリラクゼーションサロンを経営する医学博士・劉勇と元Jリーガーでサッカー解説者の水内猛とのスペシャル対談。アスリートと、アスリートのケアをする立場で健康について語る。また、水内が実際に劉先生の施術を受け、その感想を語る。
腸は第1の脳。腸内フローラを整えることで健康的な日常生活をサポート。
劉「今どこか気になる部分はありますか」
水「現役時代から大きなけがもなく、健康診断でも引っかからないので、基本は健康だと思います。ただ、今でも運動はよくやるので、首回りや肩回り、それにふくらはぎやもも、腰なんかは常に張っている感じがあります。痛いというほどでもなく、筋肉痛のようなものですが…。あと、毎日お酒を飲みますが、内臓は今のところ健康であると思いたいです(笑)」
劉「ちょっと舌を出して見せて下さい。(舌を見て)体に自覚症状がなくても、お酒が問題だというのは、舌を見ただけで分かります。ちょっと膨らんでいるのは、水分の代謝不良です。また真ん中が割れているのは、胃と腸の消化器官があまり良くないですね。顔色から肝臓、脾臓も疲れていそうですし、そこから波及して腎臓にも影響を及ぼしている可能性もあります」
水「そんなにですか!? 日常生活で気を付ける点を教えて下さい」
劉「簡単な事です。それは食事の時間です。大体みなさん食事をするべき時間に食事をしていない。例えば夕食を9時や10時に摂って、朝は食べない。そしてお昼は11時半ごろがベストなのに、3時ぐらいにしちゃうとか。健康診断で胃の検査をする時は、前日は夜8時までに食事を済ませて、朝は抜いてくださいと言われません? それは、次の日に胃カメラを入れたら空っぽだから。夜の8時に食事をしたのに、翌朝にはないんですよ。だから朝食はちゃんと摂らなければいけない。朝に先取りしたものが吸収されるので、朝食に何を取るかが非常に重要です。食事のパターンはどんな感じですか?」
もの。でも炭水化物はとらないようにしているので、お弁当などの時はごはんは残すようにしています。夜は6時か7時ぐらいに、ビールを飲みながらつまみを食べる。その後は妻とワインを2人で2本ぐらい飲み、11時には寝る。大体そんな生活です」
劉「青汁や朝昼晩のバランスはそんなに悪くないけど最後のお酒が最悪です(笑)。あとは、もう少し腸内細菌のバランスを気にしていただいたらいいと思います。腸は第2の脳といわれていますが、僕は第1の脳だと思っている。特にビフィズス菌を取り入れるといい。赤ちゃんのお腹の中は95%ビフィズス菌で、善玉菌が多い。善玉菌は免疫力が強くなるので、赤ちゃんはお母さんのおっぱいを飲んでいるうちは絶対に風邪をひきません。ビフィズス菌は生まれつき人間の持っている菌で殺菌作用があるので、積極的に摂るようにすれば、腸内細菌のバランスが良くなると思いますよ」
元サッカー選手、スポーツキャスター。高校卒業後の1991年に三菱自動車工業へ入社、1992年からは社員選手として浦和レッドダイヤモンズに入団。後に、ブランメル仙台(現ベガルタ仙台)に移籍し1997年で現役引退。引退後はホリプロに所属し、『REDS TV GGR』のキャスターを務める等、スポーツ番組を中心に活躍。