高まるSDGsの意識「エコメッセ2019inちば」
楽しみながら考え、体験できる”環境の気づきの場”というコンセプトのもと開催されているエコメッセinちば。第24回目となる2019年のテーマは「みんなで取り組むSDGs」。SDGsとは2015年の国連サミットで採択された2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標で、大きく17つのテーマが設けられ、近年このSDGsの意識は高まり、国、自治体、市民へと広がりつつある。
そんなSDGsがテーマである「エコメッセ2019inちば」。何から始めればいいか分からない、そんな人にも気軽に学べ、体験ができる場になっていた。
そんなSDGsがテーマである「エコメッセ2019inちば」。何から始めればいいか分からない、そんな人にも気軽に学べ、体験ができる場になっていた。
「エコかるた」中原雛子さん(千葉大学環境IOS学生委員会)
千葉市と大学が提携を結び活動の場を広げている千葉大学環境ISO学生委員会。
次世代分科会に属している中原さんは、若い世代に向けた環境興味への啓発を行いたいという思いから小・中学生向けの教材を作りたいと考え「エコかるた」を考案。
エコかるたについて中原さんは「かるたなら、遊びながら学べるなと思ったんです。読み札の内容を私たちが考え作り、イメージを膨らませながら小学生に絵を描いてもらいました。絵を描きながらも環境についても学べ、読み札を読みながらも環境のことを伝えられます。かるたは教材として最適なんではないかと考え、エコかるたを作りました。」実際にこのかるたは市内の環境学習モデル小学校へ配布されているという。
環境を知るヒントがたくさん描かれているエコかるた。中原さんは「これからの未来の環境を守っていくのは子供たちだと思うので、かるたの遊びを通じ楽しみながら身近なエコ活動を覚えて環境や地球を大切にしていってほしいです。」と次世代へと想いを語ってくれた。
「BHPでセルフヒーリング」田中萩さん(看護師・ブレイントレーナー)
看護師、そしてブレイントレーナーである田中さんは誰でも簡単にできるBHPというセルフヒーリング法を伝えている。
「BHPというのは、頭・手・足にある自分自身をヒーリングするポイントのことを言います。肩こりなどの体の不調、そしてストレスで心が重いときなどにこのポイントを探し押すことで、自然とそのコリが軽く抜けていきます。」疲れが溜まっていると少しの刺激でも痛みを感じるというBHPセルフヒーリング。忙しく時間が取れない現代の社会人にはぴったりなケア方法だと話す。「BHPの他にも、おへそをほぐす”へそヒーリング”などを伝えていますが、どのヒーリング方法も、自分自身を取り戻していくための一つのツールです。まずは自分の心と体を健康にする。これが環境や地球を大切にするための一歩だと考えます。」と、環境や地球のために何から初めていいかと探しているという人にも、まずは自分自身をケアすることから始める大切さを伝えてくれた。
また、この日は千葉県環境大使でアルピニストの野口健もトークショーとビーチクリーンに参加。
ビーチクリーンにはおよそ50名ほどの一般参加者が集まり1時間ほど海岸のゴミを野口と共に拾った。野口は「この短い時間だけでもたくさんのゴミが集まりました。これをきっかけに少しでもいいので、ゴミの問題や環境につて考えてくれた嬉しいです。」と環境に対する思いを伝えた。
クリーンアップの参加者は「海岸にこんなにゴミがあるなんて知らなかった。今日は家族と参加したのですが、子どもと一緒にこの活動ができてよかった。」とし「なかなかクリーンアップを参加しようと思っても、情報がなかったりするので、エコメッセのようなイベントがあり発信してくれると私たちも、もっと参加できると思います。」と、環境問題に対する意識もイベントを通し高まっているのを感じた。
24回目の開催である「エコメッセinちば」では参加者が楽しみ学ぶことで、いつの間にか環境に対する思いが芽生え、それが国際目標のSDGsに繋がる。伝えることの理想的な形ではないだろうか。